石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

モエレ沼で雷魚の頭を運ぶキタキツネ

今朝、9時20分から40分までの間に起こった出来事です。

今でも、キツネに鼻をつままれたような気がしています。オジロワシの狩場に着いたとき、そこに人影はありませんでした。観察地点から300メートルほど離れた水辺には、いつものように、2,3羽のカラスがたむろしていましたが、何をしているか、特に注意を引くような動きはありませんでした。

そのとき、いつものキタキツネが現れ、足早に沼を斜めに横切り、水辺のカラスから大きな魚を奪ったのです。私は、キツネが魚をくわえているのを見て、はじめて魚の存在に気づきました。キツネは、狩場の奥に広がるブッシュに魚を運び、こちらから見えない所で魚を食べました。

十分に食べたキツネが、雷魚の頭をくわえ、こちらに向かって歩いてきたのがこの映像で、9時40分ころのことです。10羽を超えるカラスが、ブッシュの陰で争うところを見ると、魚の尾部がわずかに残されていたようです。

あの雷魚を獲れるのは、オジロワシしかありません。狩りが行われたのは、今朝か、昨夕か。獲物のそばにワシの姿はなく、カラスさえ、ほんの数羽しかいなかったのは何故か、私には理解できません。早朝の狩りは、カラスやキツネに邪魔されず、平穏に行われるのでしょうか。

残念ながら、その後、オジロワシは現れませんでした。

11時頃、狩場の近くから爆音が響きました。2台のスノーモービルが、モエレ沼の雪面を走り始めたのです。日中の気温が上がり、凍結融解を繰り返した雪面は硬く締まり、スノーモービルに最適のコンディションとなっています。

カメラを片付け、三脚を閉じ、帰ることにしました。公園で野鳥を観察する老人に、スノーモービルを止める力はありません。

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