石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

賢いようで馬鹿なカラス

探鳥家の大部分は高杉晋作ではないかと思います。私の場合は「三千世界のカラスを〇〇し、ワシと昼寝がしてみたい」といった所です。今朝もモエレ沼に鷲見に出かけましたが、せっかく現れたオジロワシに、カラスがしつこく嫌がらせをし、狩場から追い払ってしまいました。それが、この映像です。

カラスはきわめて賢い鳥といわれています。今夜の「ワイルドライフ」では、ニューカレドニアのカラスが、硬い殻をもつカタツムリを食べるため、殻の比較的薄い先端部を下に向けて、高い所から岩の上に落し、あいた穴に木の枝を挿し込んで身を取り出す、きわめて高度な知能が紹介されていました。

オジロワシを狩場から追い払うことは、カラスの利益になるのでしょうか。カラスには魚は獲れません。オジロワシが獲った魚を横取りするか、おこぼれを頂戴するかしか、魚を手に入れる手段はありません。ワシを追い払うことは、魚を得る唯一の手段を自ら捨てているようなものです。

観察を始めたばかりの素人には、想像もつかない深謀遠慮が、カラスにはあるのかもしれません。ことによるとワシを狩場へと誘い、早く狩りをするよう、せかしているのでしょうか。

確かに、しばらくして、オジロワシがふたたび現れ、狩場の水辺に近い雪面に降り立ったときには、不思議なことに、1羽のカラスも近づきませんでした。狩りの獲物を期待して、遠くから見守っていたのでしょうか。しかし、残念ながら、狩りは始まりませんでした。

www.youtube.com