石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

魚の頭から給餌する白頭鷲

5月27日の、巣を覗きこむカメラ映像を見て考えたことです。2羽のかなり大きい雛のいる巣に、親の白頭鷲が魚を運んできました。

親ワシは、魚の硬い頭から食べさせます。人も同じですが、魚の頭は外骨格か、と思うほど硬く、親でも引きちぎるのに苦労しますが、肉の量はそれほど多くありません。

2羽の雛のうち、1羽が優先的に食べ、もう1羽はおとなしく待っています。順番は、孵化した順か、空腹の順か、単に親と魚に近かっただけなのか、よくわかりませんが、雛の間で争いは起こりません。

最初に食べ始めた雛は、頭と内臓をほとんど独り占めで食べてしまいます。ちょうどその頃、もう1羽の雛が横から嘴を出し、ときどき食べられるようになります。待っていた方は、軟らかく消化のいい、肉の部分から食べ始めることになります。

食べる頻度は、次第に2番目の雛が高くなり、最後はほとんど独占状態となります。早く食べ始めるのが得か、少し我慢して、後から食べるのが得か、興味深い問題です。もちろん、魚の大きさにもよります。魚が小さい時は、食べそこねる危険性もあるからです。