ゴルフは、冷静さを保つのが難しいスポーツです。冬のクロスカントリースキーでも、夏の自転車や水泳でも、冷静に楽しめるというのに。
仲間うちのコンペとはいえ、競争しているからだろう、と言われるかもしれません。それは違います。
なぜなら、独りゴルフでも、冷静さを保つのが、同様に難しいからです。
ティー・グラウンドで球を打つとき、誰も見ていないのにやや緊張し、十中八九、うまく当たりません。ラフやフェアウェーからのスイングでも、いろいろ工夫しますが、スカッとする当たりは滅多にありません。
もっといけないのがグリーン周りのアプローチ・ショットです。このミスだけは絶対に避けようと慎重に打って、避けようとしたミスを犯してしまいます。バンカーに入った場合は、ほぼ確実に、1打ないし数打プラスされます。
グリーンでは、最初から、穴に入れようとは思いません。穴を半径1メートル、直径2メートルと考え、その中に収まれば御の字と思って打つのに、それでも、大きくショートしたりオーバーしたりします。
とはいえ、独りゴルフでは、冷静さを保てない自分の姿を、冷静に見る余裕があります。ゴルフというのは奥が深いなぁ、と楽しむ余裕があります。
運動会が近づくと、学校が燃えてくれないかな、と夢想したように、競争には負けたくないという煩悩が、かなり強いのかも知れません。
仲間うちのゴルフ・コンペを楽しめるようになるのは、かなり先になりそうです。