石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

前代未聞の異常な子育て

2020年前期、ワシ・タカのハイライト第2弾は、前代未聞、3羽のオジロワシによる異常な子育て(抱卵)のスタートです。

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昨年は雄雌2羽でも、子育てに失敗しており、悪い予感がしました。しかし、世界的に見ても極めて珍しい現象であり、新発見、大発見にわくわくしたものです。

今年、新たに加わった若い雌GFが、この巣の女主人である雌の子供であることは、ほぼ確実だろうと思います。いくら心優しい雌でも、血のつながらない赤の他人、まして成熟した雌を、巣に近づけるはずはありません。

若い雌GFと雄が交尾することから、2羽が親子かどうかは不明ですが、巣の近くにいて、追い払われない雌とは交尾するのが雄の本能かも知れず、近親相姦である可能性はかなり高いでしょう。

たとえ親子といえども、子育てを始めようとする大事な時期には、他のワシを巣に近づけないという厳しさが、この夫婦には欠けていました。とくに、成熟した娘の侵入を許した、雌のけじめのなさは、母親として完全に失格です。

それ以前に、この雌は、もう一つ重大なミスを犯しています。それは、男親となる雄に、餌運びの躾(しつけ)をしなかったことです。巣に餌を運ぶ習慣を身につける前に、雄を受け入れてしまったことです。

呪われた一族に受け継がれる悲劇の連鎖は、もっと大きな悲劇によってしか、断ち切れないものかもしれません。