この白頭ワシの夫婦は、既に数年にわたり、毎年3羽前後の子育てに成功している、模範的なカップルです。にもかかわらず、この時期、雄は雌に餌を渡しません。
実は、最近まで、この雄は巣ではなく、不安定な枝で餌を食べていました。巣の主人公は雌であり、巣に餌を運んだ場合、雌に渡すのが原則です。
独りで食べるには巣に入らない方がいい、と考えた？のだろうと思います。やや擬人化し過ぎですが。
しかし、季節は進み、雌に餌を渡す時期が徐々に迫っています。
巣に餌を運んだのは、そこに至る一過程です。
今は、猛禽類の一般的な本能に従って餌を独占し、餌渡しを拒否していますが、もうじき生殖本能が優位となり、雌に餌を渡すことになるでしょう。
最初は嫌々ですが、じきに進んで渡すようになるはずです。
