「地球温暖化で人類は絶滅しない」という本の、杉山大志氏による書評です。
著者の紹介。
著者のマイケル・シェレンバーガーは初めは環境運動家だったが、やがてその欺瞞に気づき、いまでは最も環境に優しいエネルギーとして原子力を熱心に推進している。
環境運動家の「欺瞞」の例。
コンゴでは、水力発電の建設が阻止され、エネルギー不足の中、人々の薪炭利用が続いた。炭が焼かれ、都市に出荷される。これによってゴリラの生息域が失われ、時に人々とトラブルを起こして射殺される。
ブラジルでは、セラードと呼ばれる生産性の高い土地での大豆生産が制限され、森林保全を強要される。この代わりに生産性の低いアマゾンの森林地帯が開墾されて、かえって森林が多く失われる。
プラスチックによって象牙、亀の甲羅、クジラのヒゲなどの天然起源の材料が代替されたことは動物保護のために決定的に重要だった。人工的だから環境に悪いなどという思い込みは間違っている。
https://agora-web.jp/archives/220802010927.html
私の結論:諸悪の根源は人口増加です。ローマ・クラブの精神に戻れば、すべて解決することです。