石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

フランスのマイナカードと確定申告

パリ在住の日本人女性が、日・仏のマイナンバーカードを比較し、意識の違いを鮮明にしています。

日本のマイナンバーカードとフランスのIDカード・社会サービスの情報システム

  •  

https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/rikamama/2022/10/id.php

フランスで生活すると、日本人が長い間マイナンバーカードに抵抗してきたことが、不思議に見えるようです。

なかなか浸透してこなかった日本の「マイナンバーカード」が健康保険証や免許証と一体化するという方向に進むということで注目を集めていますが、これまで日本には国民が持つ身分証明書というものがなかったということは、逆に、不思議なことでもあるように思います。

その理由が、タンス預金をする国民と革命家気取りの抜けない野党の、「脱税の自由」「革命の自由」を守ろうとする切ない抵抗であることは、10月18日に、既に書きました。https://taitakuma.hatenablog.com/entry/2022/10/18/085110

フランスには極右政党や共産党があるものの、反国家的ではないのかも知れません。

最も印象に残ったのは、日本でいう確定申告の場面で、

自己申告する前から、税務署側からすでに、自分の収入や銀行の定期預金の利息の分までが記載されているものをチェックするだけで済むようになっているのは、大変、楽といえば、楽なのですが、それらの情報を申告前からすでに税務署が全て把握しているということには、当然といえば、当然なのですが、ギョッとさせられないでもありません。

さすが、税務署だけはちゃんと働いているフランス・・」と思ってしまうのです。最近は、テロ対策もあって、銀行のお金の動きに関しては、非常に厳しくなりました。

日本に戻って仕事をしている娘の、マイナンバーカードに対する印象は、

彼女曰く、「日本のシステムは全ての人が善人であることを前提にできている」という厳しいご指摘。まずはトラブル、悪用されることを前提にしてシステムを作っているフランスとは、IT文化的にも異なるものなのかもしれません。