恐らく9週目に入っているモエレの兄弟が、巣立ちしていないか確認するため、午前10時、観察地点に着きました。
https://www.youtube.com/watch?v=FXSg1zt3fDY&t=5s
大きく成長した兄弟は、兄弟が協力すれば、親の保護は必要ないのか、周囲に親の姿はありません。
7分後、2羽のワシが飛来、1羽は止まり木にとまり、雌親と判明しますが、もう1羽は雄ではなかったようです。
しばらくして、そのワシが一直線に巣にめがけて飛び、巣ではなく、その上の枝と葉の間に消えました。
雌親は、侵入者に対し、盛んに警戒音を発します。
侵入者は、よく見ると、頭と嘴の先が黒い、昨年生まれた1歳の若ワシです。
餌不足に耐えかねて、幼鳥時代のように、餌をもらおうと他人の巣に侵入したようです。
にらみ合いは1時間続きましたが、結局、若ワシは何も得られず、トビの夫婦に追われつつ飛び去りました。
雄の帰りを、辛抱強く待っていた時のことです。近くの藪からカッコウが現れました。
撮影を始めると、何と雌または雄の地鳴き、すなわち、つい先日まで正体不明だった声、で鳴くではありませんか。
カッコウのつがいが、慌てて飛び去ったところを見ると、托卵が成功したかもしれません。
お腹を空かせて4時間以上も待ったのに、雄は手ぶらでした。
兄弟の冷たい視線に耐えられず、雄は、すぐまた狩りへと飛び立ちました。