石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

2019-01-01から1年間の記事一覧

スカイ・ウォークの悲劇

キャット・ウォークをご存知でしょうか。猫が好んで歩く、高所にある狭い道のことです。ファッション・ショーでモデルが歩く狭い花道も、そう呼ばれているようです。 下の映像で、巣の中央から低い角度で前方に伸びている太い枝を、現地の人はスカイ・ウォー…

白頭ワシの子育て その3 自立への道

白頭ワシは、オジロワシと同じように生後2週までは白いうぶ毛、4週までは厚いフェルトのような茶色のうぶ毛におおわれていますが、5週半から6週にかけて、体表が褐色の羽でおおわれるようになり、雛から急に若ワシに変身します。同時に、小型の魚なら独…

ライブ映像とそれを利用するYoutuber

白頭ワシの巣に設置されたライブカメラのおかげで、白頭ワシの子育てが詳細に理解されるようになった、という見方があります。しかし、それはライブカメラに対する過大評価です。 ライブカメラはただの道具で、24時間、巣の様子を映しているに過ぎません。…

白いうぶ毛から茶色いうぶ毛へ

白頭ワシもオジロワシも同じですが、生後2週間を過ぎると、白いうぶ毛の下に茶色いうぶ毛が見えてきて、これがどんどん厚くなり、まるでフェルトでおおわれたようになります。下の動画は18日目ですから2週間半の雛です。 www.youtube.com 兄弟の力の差は…

温泉気分の若ワシ

温暖で無風ないし微風、鏡のように静まって波一つない石狩川の河口で、若ワシがハシャイデいます。何度も何度も飽きることなく、10回以上も水浴びを繰り返しているのです。寒さに強いオジロワシは、流氷の浮いた水でも、温泉気分が味わえるようです。 www.…

白頭ワシの子育て その2 リスを食べる

白頭ワシの雛も、オジロワシと同じように、孵化後2週間は白い産毛におおわれて、とてもかわいいですが、兄弟ゲンカは孵化後2日目から始まります。動画のコメントでは、後から生まれたD33が兄のD32をいじめているように書かれています。それでも、ミサゴの…

白頭ワシの抱卵期間は何日

昨日の記事では、壊れた卵を無意識に、2月22日に産卵したものとして、抱卵期間を38日、36日と書きました。 壊れた卵は、ほかに2月26日の場合と、3月2日の場合があり、3月2日では、抱卵期間は42日と40日となります。 上の例では、長短の違…

2019年、白頭ワシの子育て その1

巣に設置されたカメラが詳細にとらえた、2019年、白頭ワシの子育てを、オジロワシと比較し参考とするため、簡単にまとめてみました。札幌とほぼ同じ北緯43度に位置する米国アイオワ州は、雪は札幌より少ないようですが、雪の中で抱卵する様子も見られ…

巣の修復はオジロワシも始めていた

北米の白頭ワシは10月から子育て準備を始めていると書きましたが、12月6日、石狩川の帰り道、オジロワシの巣がどうなっているか見に行ったところ、巣の補修はここでも既に始まっていました。 巣に枝を運ぶオジロワシ www.youtube.com つがいを刺激しな…

ハクトウワシの子育ての準備は早い

米国アイオワ州の北部、五大湖に近く、真東にビールで有名?なミルウォーキーがあり、緯度は札幌と同じ、北緯43度。川に面した1本の巨木に、ハクトウワシの巣があります。この巣にはカメラが設置されていて、少なくとも2015年からの映像が残されてい…

雪の石狩砂丘で若いオジロワシの食餌

2週間振りにワシを見に石狩川に出かけました。河口橋の上流はびっしりと流氷でおおわれ、ほとんど真冬の風景です。河口部のビューポイントから対岸を見ると、嘴の先がまだ黒い、若いオジロワシが、数十羽のカラスに囲まれながら、堂々と食餌をしていました…

「中国の夢」は「世界の悪夢」

「中国の夢」はアメリカン・ドリームを意識したものだといいます。アメリカン・ドリームとは、貧しい人が自由な世界でチャンスをつかみ、成功して大富豪になることを意味します。 しかし、習近平主席の「中国の夢」はまったく違う、と今日の産経抄は夢の一端…

「桜を見る会」の良い点と悪い点

「桜を見る会」問題には、良い点と悪い点があります。 まず、良い点は、内閣の攻撃材料が、この程度しかないことです。世界中を見渡しても、アメリカ、イギリス、中国、ロシア、朝鮮半島、武力抗争中の国は当然のこと、国を二分しかねない爆弾を抱えて、激論…

女子プロの風紀の乱れ

「死ね発言」の背景にある女子ゴルフ界の乱れを看過するな、という産経新聞の記事を読み、大変驚きました。 ゴルフ場のクラブハウスに、バスタオルを含む各種のタオルがふんだんに備え付けられているのは当然のこと、と私は思っていました。ところが、女子ゴ…

自己流アバンビーズ

これは、2カ月ほど前、テレビの通信販売をぼんやり見ていて、突然ひらめいたアイデアです。 宣伝していたのは、口臭を抑制するため、口腔内の細菌叢を悪臭の少ない乳酸菌に入れ替えようという、生物学的には極めてまっとうな発想に基づいた製品で、もしそれ…

石狩川のオジロワシ

暖かい小春日和の今日、久しぶりに石狩川のビューポイントを回り、オジロワシの様子を伺ってきました。 豊平川との合流域では、驚いたことに、一人の釣り人が川に入って何かを釣っていました。この時期、ワシの狩り場に侵入する釣り人は、バーダーの敵です。…

小早川秀秋を抱えた戦い

極東の地政学を見るとき、天下分け目の関ヶ原を連想します。日本は、残念ながら負けた西軍に属し、東軍は中国、ロシア、北朝鮮です。 いま大阪城にいる西軍の大将は、自国中心主義と経済的利益ばかり追求し、同盟を軽視しているように見えます。同じく、日米…

自由な国と独裁国の戦い

米中は、なぜ覇権を争い、戦っているのでしょうか。自由でハッピーな国同士なら、競争はしても、戦う必要はないでしょう。米中の覇権争いは、自由な国と独裁国が、互いに、自国の制度を相手に押しつけようとして、戦っているように見えます。 では、独裁国の…

雛のいない冬の巣を守る白頭ワシのつがい

つがいの白頭ワシが、雪の積もった巣を守る映像が届きました。巣に魚を運ぶ行動さえ見せます。産卵迄まだ数カ月ある今頃、彼らは何をしているのでしょう。白頭ワシは渡りをしないのかも知れません。この場所は、冬でも餌の捕れる貴重な縄張りなのかも知れま…

灰色チュウヒの空中ダンスと空中餌渡し

ヒースに覆われたイギリスの湿原を背景に、灰色チュウヒの雄の空中ダンスと、雄から雌への空中餌渡しを撮影した素晴らしい映像です。雛の様子はほんのわずかで残念ですが、きわめて質の高い、美しい映像です。これを見て、来年の春から夏にかけて、チュウヒ…

ナイチンゲールの鳴き声

ナイチンゲールかヒバリか、鳴き声の判別が問題となったのは、ロミオとジュリエットの有名な場面です。そのナイチンゲールの鳴き声を初めて聞きました。夜に鳴くナイチンゲールと朝から鳴くヒバリの声が紛らわしいなら、当然エゾセンニュウやホトトギスとは…

素晴らしいチュウヒの子育て動画

素晴らしいチュウヒの子育て動画を発見しました。と言っても、YouTubeが推薦してくれたものです。11月初めに公開されて以来、2週間で23万回以上も見られていることからも、質の高さが分かります。 www.youtube.com 編集にはやや難点があり、残念なことに、時…

米国マイナー・リーグで来期からAI球審採用

朝鮮日報の報道によると、米国のマイナー・リーグでは、来期からロボット球審が採用されるそうです。球審は、ボールとストライクについては、ロボットの判断を復唱するだけとなりますが、ホーム・ベースの塁審として、ほかの塁審と同じような仕事がまだ残っ…

従軍慰安婦の収入

親の病歴を確認するため、昔の日記をチェックしていて、2014年9月10日の記述に従軍慰安婦の収入を再発見しました。その日か、前日に、新聞かネットでそのような記事を読んだのでしょう。 米国戦争情報局資料「心理戦チーム報告書」1944年10月1日、と資料が明…

種族の意味

隣の国では「反日種族主義」という奇妙な題名の本が売れているといいます。同じ漢字を使っていても、手紙の意味が日本と中国ではビックリするほど違うように、「反日種族主義」という題名の意味が分からなくても、何の不思議もありません。 アゴラで、「反日…

山中か中山か

こんな症状に苦しんでいるのは、私だけでしょうか。ファイターズの選手が、田中なのか中田なのか、時々、区別がつかなくなるのです。私にはどちらでもいいことなのですが、妻が問題にするのです。 父親は、人の名前を覚えるのが得意な人でした。私はそれに反…

双子用のベビーカーがバスに入らないと文句をいう親

双子用のベビーカーが路線バスに入らない、と文句をいう親がいるようです。少子化が問題だからといって、子育て中の親には、何でも要求できる権利があるのでしょうか。地球環境にとって、少子化はむしろ望ましく、世界全体がその方向に進んでほしい、と私は…

眼鏡男を美男子コンテストで落とすのは差別か

ある放送局で、男のアナウンサーは眼鏡が許されるのに、女性アナウンサーには許されず、コンタクトが要求される雰囲気があるのは差別ではないか、という記事を読みました。 世の中が厳しい競争社会であることは誰でも理解しています。人事においても、研究費…

オランウータンが単独で生活する理由

今朝、1週遅れで見たワイルドライフは、オランウータンがなぜ単独生活をするのか、これまで想像したこともない、驚くべき理由を教えてくれました。 その理由はきわめて単純でした。オランウータンのすむボルネオの密林は、餌となる果実が意外にとぼしく、群…

オリンピックも都市ではなく国の開催に

オリンピックも、ラグビーやサッカーのワールドカップのように、一つの都市が開催するという伝統をやめ、国が開催することにすべきだと思います。元々のアテネも、実は、ギリシャの都市ではなく、国家でした。 これまでも、都市が開催するという建前でしたが…